| 横尾さん |
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答えは簡単じゃよ。スズ−鉛系のはんだに変わるものがなかったんじゃよ。そもそも変える必要もなかったんじゃな。溶ける温度は比較的低く、コストも安い。狭い隙間にもきっちり流れ込むし、よく拡がり、よくヌレる。強度的にも申し分ない。今では環境的な観点から鉛を含まない鉛フリーはんだというものが使われ始めておるが、これとてスズ−鉛はんだの利便性にはかなわない。 |
| ヒカル君 |
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スズ−鉛はんだってすごいんですね。 |
| 横尾さん |
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そのとおりじゃ、ワタル君。 |
| ヒカル君 |
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いや、だからヒカルですって・・・ |
| 横尾さん |
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すまん、すまん。年はとりたくないもんじゃのう。とにかく、今現在もスズ−鉛はんだは一般的に用いられておるし、中でもスズ63%鉛37%を合金にした共晶はんだは、183℃という比較的低い温度で瞬時に溶け、固まるときも瞬時に固まるので好んで用いられておる。 |
| ヒカル君 |
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なぜ瞬時に固まるといいんですか? |
| 横尾さん |
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なんじゃ質問の多いやつじゃのう。ちっとは自分で勉強せい!
まあ、今日は研修期間中じゃから、仕方ない教えてやろう。 |
| ヒカル君 |
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あ、ありがとうございます。 |
| 横尾さん |
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純物質、つまり何も混ざっていない物質は固体、液体、気体の3つの状態を持っておる。ところがじゃ、2つ以上の物質が混ざった場合、溶け始める温度と、完全に溶ける温度が違うために固体と液体が混ざった状態が存在するようになる。
はんだ付けとはくっつけたい金属の隙間にはんだが流れ込まなきゃならんのじゃが、溶け始める温度と完全に溶ける温度に差があると、一見溶けているようでも実は溶けていないという状態が存在する場合がある。半溶融状態じゃな。ここまではわかるかな? |
| ヒカル君 |
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はい、何とか大丈夫です。 |