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メンテナンス・対処方法・使用方法

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鉛フリーはんだを使用するとなぜ、酸化しやすい?

鉛フリーはんだを使用すると共晶はんだ使用時に比べ4~5倍の早さでこて先が酸化します。


ポイント1. 鉛フリーはんだを使用するとなぜ、酸化しやすい?

共晶はんだはすずと鉛で構成されていますが、その鉛の成分がこて先の酸化を緩和する役割をはたしていました。鉛フリーはんだにはその鉛の成分が含まれていないため、こて先は酸化しやすくなります。鉛フリーはんだを使用すると、共晶はんだ使用時に比べ4~5倍の早さでこて先が酸化します。

さらに、鉛フリーはんだは共晶はんだに比べて融点が約30ºC高くなります。それをそのまま設定温度に反映させると、温度が高いほど酸化しやすくなるので、酸化を早める原因になります。

鉛フリーはんだによる酸化を防ぐためには、日頃の作業においてメンテナンスを習慣づけることが重要です。

鉛フリーはんだは、一般的に、従来の共晶はんだに比べて融点が20~45℃高くなります。

ポイント2. いますぐできるメンテナンス法

  • 設定温度をできるだけ低くする(必要以上に温度を上げない)
  • 使用しないときはこまめに電源を切る。
  • 作業が終わったら、必ず新しいはんだをのせて保管する。
  • 作業のあいまにはんだこてをこて台に置くときは、はんだをのせたままにする。
  • クリーニングを HAKKO 599B のようなワイヤータイプのものにする。
    ワイヤーでクリーニングすると、こて先を拭ったときにこて先に若干のはんだが残り、それがこて先の酸化を防ぎます。

それでも酸化してしまった時は

ケミカルペースト FS-100 で酸化物を除去します。
ケミカルペーストで酸化物が除去できない場合は、こて先ポリッシャー FT-700 の回転ブラシで酸化物を除去した上でケミカルペースト  FS-100 をつけるとぬれ性が回復します。

いますぐできるメンテナンス方法

ポイント3. こて先を長持ちさせるためには、熱復帰率の優れたこてを使う!

こて先の酸化を遅らせるためには、はんだこての設定温度をできるだけ低くする(必要以上に温度を上げない)ことが重要です。

一般的なはんだ付け時の最適温度

  1. はんだ付け部の最適温度
    はんだの融点 + 50ºC = はんだ付け部の最適温度
    (最近では、はんだの融点 + 10ºC~部品の耐熱温度ともいわれています。)
  2. はんだこての最適温度
    はんだ付け部の最適温度 + 100ºC = はんだこての最適温度

といわれています。 

例)すず-鉛 共晶はんだの場合
(融点:183ºC)
  1. 183ºC + 50ºC = 233ºC
  2. 233ºC + 100ºC = 333ºC

例)一般的な鉛フリーはんだの場合
(融点:215~230ºC)
  1. 215~230ºC + 50ºC = 265~280ºC
  2. 265~280ºC + 100ºC = 365~380ºC

例)熱復帰率の優れたはんだこてを使用した場合
  1. 265~280ºC + 60~70ºC = 325~350ºC

鉛フリーはんだは共晶はんだよりも融点が高くなるので、はんだこての設定温度を上げずに同じように作業するためには、熱復帰率・熱応答性に優れたはんだこてを使う必要があります。

熱復帰率の優れたはんだこてであれば、[2]はんだこての最適温度 をはんだ付け部の最適温度ºC + 60ºC ~ 70ºCにおさえることができ、鉛フリーはんだになり上がったはんだの融点を補うことが可能です。

 このような条件を満たした製品を白光では【 鉛フリー対応製品 】としてお客様にご紹介しています。