メンテナンス・対処方法・使用方法
サポート&サービストップ > メンテナンス・対処方法・使用方法 > 鉛フリーはんだを使用するとなぜ、酸化しやすい?
共晶はんだはすずと鉛で構成されていますが、その鉛の成分がこて先の酸化を緩和する役割をはたしていました。鉛フリーはんだにはその鉛の成分が含まれていないため、こて先は酸化しやすくなります。
鉛フリーはんだを使用すると、共晶はんだ使用時に比べ4~5倍の早さでこて先が酸化します。
さらに、鉛フリーはんだは共晶はんだに比べて融点が約30ºC高くなります。それをそのまま設定温度に反映させると、温度が高いほど酸化しやすくなるので、酸化を早める原因になります。
鉛フリーはんだによる酸化を防ぐためには、日頃の作業においてメンテナンスを習慣づけることが重要です。
ケミカルペースト FS-100 で酸化物を除去します。
ケミカルペーストで酸化物が除去できない場合は、メンテナンスキット FT-700 の回転ブラシで酸化物を除去した上でケミカルペースト FS-100 をつけるとぬれ性が回復します。
こて先の酸化を遅らせるためには、はんだこての設定温度をできるだけ低くする(必要以上に温度を上げない)ことが重要です。
といわれています。
鉛フリーはんだは共晶はんだよりも融点が高くなるので、はんだこての設定温度を上げずに同じように作業するためには、熱復帰率・熱応答性に優れたはんだこてを使う必要があります。
熱復帰率の優れたはんだこてであれば、[2]はんだこての最適温度 をはんだ付け部の最適温度ºC + 60ºC ~ 70ºCにおさえることができ、鉛フリーはんだになり上がったはんだの融点を補うことが可能です。
このような条件を満たした製品を白光では【 鉛フリー対応製品 】としてお客様にご紹介しています。