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メンテナンス・対処方法・使用方法

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はんだ付けできない(新品のこて先なのにはんだをはじく)

こて先がはんだをはじくのは、こて先の酸化が原因です。

こて先が酸化していると熱の伝わりが悪くなり、良好なはんだ付けができなくなります。
新品のこて先でも電源を入れて30分以上放置すると、こて先が酸化してしまい、はんだをはじいてぬれ拡がらなくなります。

  • 新品の状態
  • こて先温度 470℃で30分放置すると…

  • does not wet on the tip and becomes spherical due to the surface tension.
    酸化が進みこて先が真っ黒になった状態
    はんだがはじかれて、表面張力で丸くなっています。
こて先の酸化を防ぐために

新品のこて先を使用する際、はんだこての電源を入れてはんだが溶ける温度になったら、すぐにこて先にはんだを送り、こて先の表面をはんだで覆います。

はんだこての電源を切る前や一時的に作業を中断する際は、こて先にはんだを送り、こて先の表面をはんだで覆うことで空気を遮断し、こて先の酸化を防ぎます。

こて先が酸化したときの対処方法

こて先クリーニングをしてこて先の酸化物を除去し、ぬれを再生します。

クリーニングワイヤーとヤニ入りはんだ を使ったこて先クリーニング

  1. クリーニングワイヤーで酸化した部分を取り除きます。
  2. はんだこてを250ºC位の温度に設定し、はんだを送る → クリーニングワイヤーでぬぐう、を数回くりかえします。
初めのうちははんだをはじいた状態ですが、くりかえすうちにぬれが改善することがあります。
改善しない場合はケミカルペースト FS-100 を使ったこて先クリーニングこて先クリーナー FT-700を使ったこて先クリーニングもお試しください。
  1. ぬれが復活したら、酸化防止のため、こて先をはんだで覆います。
使用した製品

 クリーニングワイヤー 599B


ケミカルペースト FS-100 を使ったこて先クリーニング

こて先温度は 350ºCくらいが適温です。

  1. ケミカルペーストではんだめっき(酸化物を除去)します。
  2. クリーニングスポンジやクリーニングワイヤーでこて先に残ったケミカルペーストをぬぐいます。
  1. こて先にはんだを送り、こて先にはんだがぬれ拡がるかを確認します。
  2. こて先にはんだがぬれ拡がるまで13を2回以上くり返します。
    こて先クリーナー FT-700と組み合わせて使用する とさらに効果的です。
  3. ぬれが復活したら、酸化防止のため、こて先をはんだで覆います。
使用した製品

 ケミカルペースト FS-100 


こて先クリーナー FT-700 を使ったこて先クリーニング

こて先温度は 350ºCくらいが適温です。

  1. こて先クリーナーで炭化物や酸化物を除去します。
  2. ケミカルペーストではんだめっき(酸化物を除去)します。
  3. 酸化物が完全に除去されるまで12を2回以上くり返します。
  4. こて先に残ったケミカルペーストを取り除きます。
  5. ぬれが復活したら、酸化防止のため、こて先をはんだで覆います。
使用した製品

 こて先クリーナー FT-700


こて先クリーニングをしてもぬれが復活しない場合は、新しいこて先と交換してください。