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メンテナンス・対処方法・使用方法

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こて先を良い状態で作業する方法

こて先は常に熱が伝わる状態にしておきましょう

はんだこては熱を伝える工具です!
こて先を良い状態で使用するには、基本的なはんだ付け作業手順を守り、こて先は常にはんだで覆いぬれている状態 = 熱が伝わる状態を保つことがポイントです。

こて先の良い状態

こて先がはんだで覆われ、はんだがこて先に濡れている状態 = 熱が伝わる状態
こて先先端のはんだめっき部分がはんだで覆れてぬれているこて先

こて先の悪い状態

こて先が酸化し、はんだがこて先にはじかれ表面張力で丸くなる状態 = 熱の伝わりが悪い状態
酸化が進みこて先が真っ黒になった状態

こて先の良い状態を保つ基本的なはんだ付け作業手順

新品のこて先を使うときは

こて先は新品でも酸化します!
新品時は電源を入れてこて先が温かくなってきたら、まず最初にこて先先端のはんだめっき部分をはんだで覆い、ぬれている状態をつくりましょう。

  1. 作業直前にクリーニングを行なう

    電源を入れ、こて先があたたまるまでこて台に置いて待ちます。
    こて先が設定温度、または十分にあたたまったら、こて先クリーナーでクリーニングして、古いはんだや汚れを拭ってからはんだ付け作業を行います。

    こて先のクリーニングは、はんだ付け作業直前に行いましょう。はんだこてをこて台に置く前にクリーニングすると、こて先先端のはんだめっき部分が露出して酸化が早まってしまいます。

    こて先のクリーニングにはワイヤータイプのものがおすすめです。

    クリーニングを HAKKO 599B のようなワイヤータイプのものにすると、こて先を拭ったときにこて先先端のはんだめっき部分に若干のはんだが残り、それがこて先の酸化を防ぎます。

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  2. 作業中はこて先のぬれを確認して作業する

    こて先先端のはんだめっき部分が黒く変色していないか、はんだをはじいていないかなど、こて先のぬれを確認しながら作業します。
    こて先の酸化を防ぐために、以下の点に注意しましょう。

  • 設定温度をできるだけ低くして、必要以上に温度を上げないようにする。

    設定温度の基準がない場合、330ºC~ 350ºCを目安にして始めましょう。はんだが溶ける時間や部品への影響を考慮して設定温度を決めていきます。

  • 作業の合間にはんだこてをこて台に置くときは、はんだをのせたままにする。

    はんだが少ない場合は、こて先先端のはんだめっき部分がはんだで覆われている状態にすると効果的です。

  • 使用しないときはこまめに電源を切る。

    5分以上使用しない場合は電源をお切りください!

  1. はんだ付け終了時にこて先先端のはんだめっき部分をはんだで覆い、こて台に置く

    こて先は空気(酸素)に触れると酸化してしまいます。
    はんだこてをこて台に置くときはこて先にはんだが残っている状態にしましょう。

    残っているはんだが少ない場合

    はんだ付け作業終了時にはんだが少ない場合は、こて先をクリーニングしてから新しいはんだをこて先にのせて、こて先先端のはんだめっき部分がはんだで覆われている状態にすると酸化防止に効果的です。少し多いと感じるぐらいのはんだをこて先にのせてください。

    再度はんだ付け作業をするときは、作業直前にこて先クリーナーでクリーニングして古いはんだや汚れを拭います。

こて先先端のはんだめっき部分が黒く変色していたり、はんだを弾いている場合は、下記ページをご覧ください。
はんだ付けできない(こて先がはんだをはじく / はんだが溶けない)

基本的なはんだ付け作業手順を守ると、こて先は常に熱が伝わる状態を保つことができます。

こて先先端のはんだめっき部分がはんだで覆れてぬれているこて先
こて先先端のはんだめっき部分がはんだで覆れてぬれているこて先