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メンテナンス・対処方法・使用方法

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こて先が交換できない(こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこての場合)

こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこて ( 画像は FX-600 )

こて先が交換できないのは、部品の「焼き付き」が原因です。

こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこては、袋ナットを緩めて保護パイプ・こて先を取り外してこて先を交換します。

新品のはんだこての場合、袋ナット・保護パイプ・こて先は容易にはんだこてから取り外すことができますが、使用を繰り返すうちに部品間に酸化物や炭化物が堆積してしまい、部品同士がくっついてしまい分解できなくなってしまうことがあります。

この状態を「焼き付き」といい、焼き付いて分解できなくなった部品は新しい部品への交換が必要です。

FX-600/PRESTO/FX-8801の分解例 ( 画像は FX-600 )
FX-601/FX-8805の分解例 ( 画像は FX-601 )

※ FX-601、FX-8805用保護パイプは袋ナットと一体型です。

焼き付きの例

こて先と保護パイプの焼き付き
( 画像は FX-600用部品 )
保護パイプと袋ナットの焼き付き
( 画像は FX-600用部品 )

【対処方法】

こて先と保護パイプの焼き付き
こて先と保護パイプを交換してください。
保護パイプと袋ナットの焼き付き
保護パイプと袋ナットを交換してください。

交換パーツの品番については各製品のページでご確認ください。 製品情報サイト

こて先を取り外したときに、ごくまれにこて先内部のパイプがヒーター部に残ってしまうことがあります。(こて先内部のパイプとヒーター部の焼き付き)

この場合、ヒーターを破損せずにパイプを取り除くことができればヒーターは引き続き使用可能です。

こて先内部のパイプとヒーター部の焼き付き例(画像は PRESTO)
通常はこて先を取り外すと白色のセラミックヒーターが露出します。

【対処方法】

ヒーター部に残ったパイプをプライヤーで軽くはさみ、回すように動かして取り外します。

プライヤーを使って焼き付いたインサートパイプを外していきます。
( 画像は PRESTO )

力を入れすぎるとヒーターが破損する恐れがあります。
優しく、少しずつ動かして引き抜きます。

ヒーター部を破損せずにパイプを取り外せた場合

ヒーターは引き続きご使用いただけますが、こて先は交換が必要です。

取り外したパイプをこて先内部に戻して使用することはできません。

パイプが抜けた状態のこて先を使用すると、正常に熱が伝わらないだけでなく、ヒーターが破損する恐れがあります。

ヒーター部からパイプが取り外せなかった場合(ヒーターを破損した場合も含む)

こて先とヒーターを交換してください。

交換パーツの品番については各製品のページでご確認ください。 製品情報サイト


部品が焼き付くほど酸化や炭化がひどいと、こて先への熱の伝わりも悪くなり、良いはんだ付けができません。
また、アース間抵抗やリーク電圧が高くなる要因にもなるので、定期的にメンテナンスをすることをおすすめします。

メンテナンス方法についてはこちらをご覧ください。
こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこてのメンテンナンス