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メンテナンス・対処方法・使用方法

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こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこてのメンテナンス

はんだこては熱を伝える工具であり、保護パイプや袋ナットも熱を伝えるために大切な部品です。
アース付きのはんだこての場合は静電気を逃がす役割もあります。

こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこて ( 画像は FX-600 )

はんだ付け作業をすると、保護パイプなどの部品にもフラックスや酸化物・炭化物などが付着します。
これらの部品に酸化物や炭化物が付着すると、「熱伝導が悪くなる」・「アース間抵抗が高くなり基板等を傷めてしまう」など、はんだ付け作業に影響を及ぼすことがあります。

こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこては、こて先だけではなく、こて部全体のメンテナンスをすることで本来の性能を保つことができます。

使用頻度が高い場合は、1週間に1回を目安にメンテンナンスを行ってください。
 

こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこてのメンテナンス

用意するもの
  • ラジオペンチ
  • #300 ~#500 のサンドペーパー

安全のため、 電源プラグを抜いた状態で作業を行ってください。

はんだ付け作業終了後は各部品とも非常に熱くなっています。十分冷めた状態で作業を行ってください。

  1. はんだこてを分解して保護パイプや固定パイプの状態を確認する

    ラジオペンチを使って袋ナットを緩め、はんだこてを分解します。
    下の写真のように、各部品が分解できる状態であることを確認し、部品の状態を確認します。

    ( 画像は FX-600 )

    袋ナット、保護パイプ、こて先を取り外したはんだこて

    袋ナット、保護パイプ、こて先を取り外したはんだこて
    ※ FX-601、FX-8805の保護パイプは袋ナットと一体型です。

    酸化がひどくなってくると「部品の焼き付き」という症状が出て、部品同士が一体化してしまい分解できなくなります。焼き付いて分解できない場合は部品交換が必要です。

    部品の焼き付きについてはこちらをご確認ください。

    こて先が交換できない(こて先・保護パイプ分離タイプのはんだこての場合)
  2. 分解した部品を清掃する

    酸化物や炭化物が付着している保護パイプなどの部品は、サンドペーパーで軽く磨いて付着物を除去します。

    ( 画像は FX-600用保護パイプ )
    部品の接触面を磨くと部品の焼き付き防止に効果的です。

    力を入れすぎず、なでるようなイメージで磨いてください。

保護パイプ

こて先との接触面

( 画像は FX-600用保護パイプ )
固定パイプ/ニップル

こて先との接触面

  • ( 画像は FX-600用固定パイプ )
  • ( 画像は FX-8801/FX-8805用ニップル )

固定パイプやニップルをはんだこてに装着したまま磨くと、ヒーターを破損する恐れがあります。必ず取り外して作業してください。

  • 固定パイプの取外し

    固定パイプをスライドして取り外します。

    ( 画像は FX-600 )
  • ニップルの取外し

    ニップルのグリップ部分をまわして取り外します。

    ( 画像は FX-8801 )
  1. はんだこてを組み立てる

    メンテナンスが完了したら、分解した時と逆の順番で部品を取り付け、はんだこてを組み立てます。

    ( 画像は FX-600 )

    固定パイプ/ニップル → こて先 → 保護パイプ → 袋ナット の順に取り付け、袋ナットを手で締めます。

    袋ナットが緩んでいると、こて先の先端がぐらつき作業性が悪くなります。やけどに注意し、袋ナットを手で締めてください。