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メンテナンス・対処方法・使用方法

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はんだ吸取器 はんだが溶けにくくなったら

はんだ吸取器を使用中に、はんだが溶けにくくなる原因と対処方法をご紹介します。( 画像は FR-410 )

 

ノズル先端のはんだめっき部分が酸化している

ノズル先端のはんだめっき部分が酸化すると、はんだがぬれ拡がらなくなり、ノズルの熱がはんだ付け接合部に伝わりません。

  • 良い状態
    ノズル先端がはんだで覆われ、ぬれている状態
    = 熱が伝わる状態
  • 悪い状態
    ノズル先端が酸化し、はんだがはじかれてぬれていない状態
    = 熱の伝わりが悪い状態

【対処方法】

ぬれの確認

ノズル先端がはんだで覆われ、ぬれている状態かを確認してください。
ぬれの確認後は、酸化防止のため、ノズルをはんだで覆います。

ノズル先端が酸化しはんだがノズルにぬれない場合は、ノズル先端にはんだを送り、はんだがぬれるまでクリーニングします

ノズルのクリーニング
  1. ノズルの温度を350℃に設定し、はんだを送る → クリーニングスポンジではんだを取り除く、を数回くりかえします。

    はんだを送る
    クリーニングスポンジではんだを取り除く
    初めのうちははんだをはじきますが、くりかえすうちにぬれが改善していきます。
    それでも改善しない場合はケミカルペースト FS-100を使ったクリーニングもお試しください。
  2. ノズル先端がはんだで覆われたら、酸化防止のため、ノズルをはんだで覆います。

 

ノズル先端のはんだめっき部分が侵食している

ノズル先端がぬれない場合や侵食や変形が見られる場合、ノズルの熱がはんだ付け接合部に伝わりません。

  • ノズル先端の侵食例
  • 新品ノズル

【対処方法】

ノズル先端に侵食や変形が見られる場合、新しいノズルに交換してください

 

ノズル交換後、温度補正をしないまま使用している

ノズル形状ごとに長さや重量が異なり熱容量が変わります。
そのため、使用するノズルを変更すると設定温度とノズル温度が異なることがあります。

ノズル形状例
  • 標準型
  • 長円型
  • ロング型

【対処方法】

ノズル温度をこて先温度計で確認し、設定温度とノズル温度が異なっている場合は、温度の微調整(オフセット値の変更/CAL調整)を行ってください。

  1. ノズル温度をこて先温度計で確認します。

  2. 設定温度とノズル温度が異なっている場合は、温度の微調整(オフセット値の変更/CAL調整)を行います。

    温度の微調整方法は製品によって異なります。

    各製品取扱説明書のオフセット設定方法、または温度校正方法の記載箇所を確認して、温度補正をしてください。