メンテナンス・対処方法・使用方法
サポート&サービストップ > メンテナンス・対処方法・使用方法 > ステーションはんだこての保守点検方法
ステーションタイプのはんだこては、こて先温度に加え、リーク電圧とアース間抵抗を測定し、日常管理することをおすすめします。
はんだこてテスター はんだこてテスター FG-101B 製品ページ
SELECTボタンを押してモード表示を ”TEMP” にします。
測定する前にこて先に付着しているはんだを除去します。
こて先に新しいはんだをなじませます。
こて先をセンサー測温部にのせ、はんだをこて先に供給します。
※こて先の形状によってこて先のあて方が変わります。
センサー切れの要因となるのでこて先をセンサーに強く押しつけないでください。
※写真のセンサーは旧センサー(品番 191-212 )です。
温度が安定するまでこて先を動かさないでください。
測定はエアコンなどの風があたらない場所でおこなってください。
表示値を読みます。
2~5を繰り返し、一番高くでた温度を確認します。
温度補正(オフセット値入力 / CAL調整)をしてください。
オフセット表示 | -50 | 000 | 050 |
---|---|---|---|
温度補正範囲 | -50℃ | 0℃ | +50℃ |
こて先温度 | 低くなる 高くなる |
オフセット値 + 温度差 = 新しいオフセット値
⇒ 新しいオフセット値として「 -25 」を入力します。
⇒ 新しいオフセット値として「 20 」を入力します。
CAL調整はドライバーなどの工具を差し込み、CALツマミを調整します。
原因として、以下が考えられます。
こて先・保護パイプ・袋ナットがが酸化すると、熱伝導が悪くなって温度が低く出ることがあります。新しい部品と交換してください。
こて先形状によって長さや重量が異なるため、こて先形状を変更すると熱容量が変わって温度が低くでたり高くでたりすることがあります。使用するこて先で温度の微調整(オフセット値の変更 / CAL調整)をしてください。
リーク電圧は低ければ低いほど良いとされています。
MIL規格※の「MIL-STD 2000A」では 2mV以下 にするよう規定されており、白光ではこれに準じて出荷時に検査しています。
※MIL規格:アメリカの軍事規格(現在は廃止)
測定するはんだこての電源プラグを FG-101B本体のコンセントに差し込みます。
はんだこてを最高温度に設定し、その温度に到達するのを待ちます。
SELECTボタンを押してモード表示 ”mV” にします。
AUTO ZEROボタンを押して、通常表示に戻るまで待ちます。
AUTO ZEROによる補正値は本体に記録されるので、電源を切っても補正値は次回からも有効です。
こて先をクリーニングして新しいはんだをのせます。
伝導プレートの中央部にはんだを盛り、良好なはんだぬれが形成されるまで加熱します。
表示値が安定したら読み取ります。
長期使用によりヒーターが劣化(酸化)したりするとリーク電圧が高くなり、はんだ付け時にこて先から基盤や部品へ電流が漏れて悪影響を及ぼします。
ヒーターを交換してください。
スチールウールまたは目の細かいサンドペーパーで酸化物を除去してください。
こて先-アース間の抵抗もリーク電圧と同様に低ければ低いほど良いとされています。
MIL規格※の「MIL-STD 2000A」では 5Ω以下にするよう規定されており、白光ではより厳しい 2Ω以下 に規定し、出荷時に検査しています。
※MIL規格:アメリカの軍事規格(現在は廃止)
測定するはんだこての電源プラグを FG-101B本体のコンセントに差し込みます。
はんだこてを最高温度に設定し、その温度に到達するのを待ちます。
SELECTボタンを押してモード表示 ”OHM”にします。
AUTO ZEROボタンを押して、通常表示に戻るまで待ちます。
AUTO ZEROによる補正値は本体に記録されるので、電源を切っても補正値は次回からも有効です。
こて先をクリーニングして新しいはんだをのせます。
伝導プレートの中央部にはんだを盛り、良好なはんだぬれが形成されるまで加熱します。
表示値が安定したら読み取ります。
こて先・保護パイプ・袋ナットなどに酸化物・フラックスが付着したのが原因でこて先 - アース間の抵抗が高くなります。
こて先 - アース間の抵抗が高くくなると、リーク電圧が高くなる原因にもなります。
スチールウールまたは目の細かいサンドペーパーで酸化物を除去してください。