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ステーションタイプはんだこての保守点検方法

ステーションタイプのはんだこては、こて先温度に加え、リーク電圧とアース間抵抗を測定し、日常管理することをおすすめします。


点検1. こて先温度の測定

こて先温度の測定方法

  1. SELECTボタンを押してモード表示を ”TEMP” にします。
  2. 測定する前にこて先に付着しているはんだを除去します。
    こて先に付着しているはんだを除去します。
  3. こて先に新しいはんだをなじませます。
    こて先に新しいはんだをなじませます
  4. こて先をセンサー測温部にのせ、はんだをこて先に供給します。

※こて先の形状によってこて先のあて方が変わります。

▼ センサー測温部へのこて先のあて方 ▲ センサー測温部へのこて先のあて方

  1. 表示値を読みます。
  2. 2~5を繰り返し、一番高くでた温度を確認します。

設定温度と測定温度が大きく異なる場合

▼ 設定温度より測定温度が高い場合 ▲ 設定温度より測定温度が高い場合

▼ 設定温度より測定温度が低い場合 ▲ 設定温度より測定温度が低い場合


点検2. リーク電圧の測定

リーク電圧の測定方法

正常なリーク電圧の目安

リーク電圧は低ければ低いほど良いとされています。
MIL規格の「MIL-STD 2000A」では 2mV以下 にするよう規定されており、白光ではこれに準じて出荷時に検査しています。

※MIL規格:アメリカの軍事規格(現在廃止済み)

  1. 測定するはんだこての電源プラグをHAKKO FG-101B本体のコンセントに差し込みます。
  2. SELECTボタンを押してモード表示 ”mV ” にします。
  3. AUTO ZEROボタンを押して、通常表示に戻るまで待ちます。

    AUTO ZEROによる補正値は本体に記録されるので、電源を切っても補正値は次回からも有効です。

  4. こて先が設定温度に到達するまで待ちます。
  5. こて先をクリーニングして新しいはんだをのせます。
  6. 伝導プレートの中央部にはんだを盛り、良好なはんだぬれが形成されるまで加熱します。
    伝導プレートとこて先の接触を確実にするため、伝導プレートにはんだを盛ります。
  7. 表示値が安定したら読み取ります。

▼ リーク電圧が高い場合 ▲ リーク電圧が高い場合


点検3. こて先 - アース間抵抗の測定

こて先 - アース間抵抗の測定方法

正常なこて先 - アース間抵抗の目安

こて先-アース間の抵抗もリーク電圧と同様に低ければ低いほど良いとされています。
MIL規格の「MIL-STD 2000A」では 5Ω以下にするよう規定されており、白光ではより厳しい 2Ω以下 に規定し、出荷時に検査しています。

※MIL規格:アメリカの軍事規格(現在廃止済み)

  1. 測定するはんだこての電源プラグをHAKKO FG-101B本体のコンセントに差し込みます。
  2. SELECTボタンを押してモード表示 ”OHM ”にします。
  3. AUTO ZEROボタンを押して、通常表示に戻るまで待ちます。

    AUTO ZEROによる補正値は本体に記録されるので、電源を切っても補正値は次回からも有効です。

  4. こて先が設定温度に到達するまで待ちます。
  5. こて先をクリーニングして新しいはんだをのせます。
  6. 伝導プレートの中央部にはんだを盛り、良好なはんだぬれが形成されるまで加熱します。
    伝導プレートとこて先の接触を確実にするため、伝導プレートにはんだを盛ります。
  7. 表示値が安定したら読み取ります。

▼ こて先 - アース間抵抗が高い場合 ▲ こて先 - アース間抵抗が高い場合