メンテナンス・対処方法・使用方法
サポート&サービストップ > メンテナンス・対処方法・使用方法 > ステンレスのはんだ付け方法
ステンレスは、銅や真鍮に比べてはんだ付けが難しい素材ですが、ポイントをふまえればステンレスもはんだ付けが可能です。
市販の金属製品にはさまざまな表面処理が施されています。
金属表面にこれらの皮膜、酸化膜、汚れがあるとはんだ付けできません。
サンドペーパーやフラックスで除去します。
接合部の金属がはんだの融点より低いとうまくはんだ付けできません。
はんだこてで十分加熱します。
接合部の大きさに合った適切なはんだ量でないと、強度的な問題が生じます。
ステンレスは、銅や真鍮に比べて比熱が大きく熱が奪われやすいため、はんだ付けには大きな熱量が必要です。
ステンレスのはんだ付けでは、十分時間をかけて加熱する、もしくはW数の大きなはんだこてをご用意ください。
ステンレスには汚れやサビを防ぐ薄い皮膜があります。(不動態皮膜)
不動態皮膜はステンレス専用のフラックスを使うことで除去することができます。
基板用のフラックスでは不動態皮膜の除去ができないので、必ずステンレス専用のフラックスを使いましょう。
はんだには、フラックスが入った「ヤニ入りはんだ」と入っていない「ヤニなしはんだ」があります。(フラックス=ヤニ)
ステンレスのはんだ付けでは専用のフラックスを使うため「ヤニなしはんだ」をご用意ください。
サンドペーパーの主な働きは、はんだ付けするところに付着した油やさびを取り除き、ステンレスの下地を出すことです。
この処理が足りないと、うまくはんだ付けができないことがあります。
はんだ付けは換気の良い場所で行いましょう。
火傷にご注意ください。
サンドペーパーは#180~320をご使用ください。
※フラックスをたくさん塗る必要はありません。
あせらず、ゆっくり、はんだこてを動かしましょう。
はんだ付け部が冷めて、はんだが固まるまで動かさないでください。