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メンテナンス・対処方法・使用方法

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ステンレスのはんだ付け方法

ステンレスは、銅や真鍮に比べてはんだ付けが難しい素材ですが、ポイントをふまえればステンレスもはんだ付けが可能です。

金属のはんだ付けのポイント

 接合する金属の表面

市販の金属製品にはさまざまな表面処理が施されています。
金属表面にこれらの皮膜、酸化膜、汚れがあるとはんだ付けできません。
サンドペーパーやフラックスで除去します。

 加熱温度、加熱時間

接合部の金属がはんだの融点より低いとうまくはんだ付けできません。
はんだこてで十分加熱します。

 はんだの量

接合部の大きさに合った適切なはんだ量でないと、強度的な問題が生じます。

用意するもの

はんだこて 目安:100W以上
HAKKO JUNIOR
( 画像は HAKKO JUNIOR )

ステンレスは、銅や真鍮に比べて比熱が大きく熱が奪われやすいため、はんだ付けには大きな熱量が必要です。
ステンレスのはんだ付けでは、十分時間をかけて加熱する、もしくはW数の大きなはんだこてをご用意ください。

  • 対象物の大小、厚み等によって、W数・こて先形状を選定しましょう。

はんだこての選び方

ステンレス用フラックス
SUSSOL-F 89 シリーズ
SUSSOL-F 89 シリーズ

ステンレスには汚れやサビを防ぐ薄い皮膜があります。(不動態皮膜)
不動態皮膜はステンレス専用のフラックスを使うことで除去することができます。

基板用のフラックスでは不動態皮膜の除去ができないので、必ずステンレス専用のフラックスを使いましょう。

フラックスの役目と種類

ヤニなしはんだ
ヤニなしはんだ
ヤニなしはんだ

はんだには、フラックスが入った「ヤニ入りはんだ」と入っていない「ヤニなしはんだ」があります。(フラックス=ヤニ)
ステンレスのはんだ付けでは専用のフラックスを使うため「ヤニなしはんだ」をご用意ください。

  • ヤニ入り・ヤニなしどちらのはんだでもステンレスのはんだ付けにご使用できますが、ヤニ入りはんだの場合、対象物に色がつき、水やぬるま湯では落ちにくいため、ステンレスのはんだ付けにはヤニなしはんだをお勧めします。

はんだの選び方

サンドペーパー #180~320
サンドペーパー
サンドペーパー

サンドペーパーの主な働きは、はんだ付けするところに付着した油やさびを取り除き、ステンレスの下地を出すことです。
この処理が足りないと、うまくはんだ付けができないことがあります。

  • 白光では販売しておりませんので、別途お求めください。
その他あれば便利なもの
  • 安全メガネ
    安全メガネ
  • 手袋
    手袋
  • 洗浄用ブラシ(歯ブラシなど)
    洗浄用ブラシ(歯ブラシなど)

ステンレスはんだ付けの手順

はんだ付けは換気の良い場所で行いましょう。

火傷にご注意ください。

  1. はんだ付けしたい場所をサンドペーパーで磨き、ステンレスの下地を出します

    サンドペーパーは#180~320をご使用ください。

  2. はんだ付けしたい部分が動かないように仮止めし、接合部にフラックスを塗ります

    ※フラックスをたくさん塗る必要はありません。

  3. はんだこてで接合部をしっかりあたためます

    加熱が不十分だと、はんだがよく馴染みません
    はんだが馴染んでいない状態
  4. 接合部にはんだを送りながらはんだこてを移動させます

    あせらず、ゆっくり、はんだこてを動かしましょう。

  5. はんだを先に離してから、はんだこてを離します

    はんだ付け部が冷めて、はんだが固まるまで動かさないでください。

  6. 接合部を洗浄し、残ったフラックスを水またはぬるま湯でしっかり洗い流します

  • ぬるま湯の方がよりフラックスを落とすことができます。
  • 洗浄せずに放置すると錆びます。
  • 歯ブラシ等を使うとしっかり落とせます。
  1. ウエスやタオルで水分を拭き取り、はんだ付け完了です

はんだクラフトサイト