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メンテナンス・対処方法・使用方法

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はんだがこて先に拡がらなくなったときのメンテナンス方法

はんだ付け作業を行っているとき、「こて先にはんだが拡がらない」「はんだがダマになってきれいなはんだ付けができない」と感じていませんか?
それはこて先の『酸化』が原因になっています。
このページでは、酸化してしまったこて先を復活させるメンテナンス方法をご紹介します。

ステンドグラス用のはんだこて

  • ニクロムヒータータイプ(537-02 / 545-02 / 780-02 / 790-02)
  • セラミックヒータータイプ(FX-601)

メンテナンスに必要な部材

ケミカルペースト FS-100 FS-100 製品詳細
サンドペーパー 番手の目安 100
はんだ ヤニ入りはんだ(お持ちのはんだで可能)

メンテナンス手順

1.サンドペーパーでこて先全体の表面を削ります。

表面を削るときは、はんだこての電源を入れないでください。

サンドペーパーで削るときは力を入れすぎず、なでるようなイメージで削ると、こて先を傷つけず綺麗に酸化物がとれます。

  • <サンドペーパーで削った部分と削っていない部分の違い>
  • <全体をサンドペーパーで削った状態>
以下、手順 2 から 9 までの作業は素早く作業を行ってください。メンテナンス中に酸化する可能性があります。[ 素早く作業! ]

2.こて先を温めます。[ 素早く作業! ]

  •  FS-100 はこて先温度を上げないと使用できません。

【537-02 / 545-02 / 780-02 / 790-02】

電源を入れてこて先を温めます。

【FX-601】

310℃にメモリをあわせて、電源を入れます。

温度を310℃以下にすると、はんだが溶けにくくなりスムーズに作業ができません。また、360℃より高い温度でメンテナンスをするとメンテンス中に酸化する可能性があります。

3. FS-100をはんだこてで温めて溶かします。[ 素早く作業! ]

【537-02 / 545-02 / 780-02 / 790-02】

はんだこてを手で持ちFS-100に約40秒間こて先をつけるとFS-100が溶け始めます。
※40秒ははんだこてが十分冷えた状態から電源を入れてFS-100が溶け始める時間です。

【FX-601】

電源を入れてから約10秒でFS-100につけると溶け始めます。

溶け始めている状態
<溶け始めている状態>

4. FS-100をこて先全体に覆います。[ 素早く作業! ]

  • <溶けている状態>
  • <FS-100がこて先全体を覆った状態>

5. (【537-02 / 545-02 / 780-02 / 790-02】のみ)
 FS-100がこて先全体を覆ったら電源を切ります。[ 素早く作業! ]

【537-02 / 545-02 / 780-02 / 790-02】

電源を入れた状態でメンテナンスを行うと温度が高温となり、メンテナンス中に酸化してしまう可能性があります。必ず電源を切りましょう。

【FX-601】

電源は切りません。

6.お手持ちのクリーニングスポンジかクリーニングワイヤーでFS-100を拭います。[ 素早く作業! ]

7.こて先全体に、はんだを送ります。[ 素早く作業! ]

  • <はんだが溶けている状態>

【537-02 / 545-02 / 780-02 / 790-02】

はんだが溶けにくい場合は再度電源を入れ、
はんだが溶けたら電源を切ってください。

8.こて先に送ったはんだをクリーニングスポンジかクリーニングワイヤーで拭います。[ 素早く作業! ]

9.手順7と手順8を2回以上おこない、こて先全体のぬれが回復していることを確認します。[ 素早く作業! ]

こて先全体にはんだが流れない場合は「酸化」が残っています。
手順4に戻り、再度メンテナンスをおこなってください。

FS-100 使用後は必ず上記作業をおこない、こて先に付着した FS-100 の成分をとりのぞいてからご使用ください。

10.こて先にはんだを送り、こて先全体をはんだで覆います。

こて先にはんだを送らないと、再び酸化してしまいます。

良い作品を作るには、はんだこてのメンテナンスがかかせません。
はんだ付けがスムーズにできない場合はメンテナンスを行いましょう。