N2システムの予熱効果により設定温度を低くすることができ、熱に弱い部品への負荷を軽減します。
白光の主力製品であるHAKKO FX-951とHAKKO FX-838の場合の、予熱効果を見ます。
試験方法: |
こて先温度をN2なしは340℃、N2ありは320℃に設定する。ワークの温度が250℃に上昇するまでのポイントをはんだ付けして、かかった時間を測定。 |
使用板: |
紙フェノール 片面基板 |
使用部品: |
コネクター |
こて先形状: |
N2なし…T12-D24 N2あり…T13-D24 |
設定温度: |
N2なし…340℃ N2あり…320℃ |
使用はんだ: |
鉛フリーはんだ(Sn/3Ag/0.5Cu) φ0.5 |

※上記のグラフは参考値であり、環境によって変わります。
試験方法: |
こて先温度をN2なしは340℃、N2ありは320℃に設定する。ワークの温度が250℃に上昇するまでのポイントをはんだ付けして、かかった時間を測定。 |
使用板: |
紙フェノール 片面基板 |
使用部品: |
コネクター |
こて先形状: |
N2なし…T20-D24 N2あり…T20-D24 |
設定温度: |
N2なし…340℃ N2あり…320℃ |
使用はんだ: |
鉛フリーはんだ(Sn/3Ag/0.5Cu) φ0.5 |

※上記のグラフは参考値であり、環境によって変わります。
考察
N2システムの予熱によりこて先の温度設定にどれくらい影響するかを比べました。
HAKKO FX-951、HAKKO FX-838ともにN2なしを340℃、N2ありを20℃低くし320℃に設定しました。
N2ありの温度を低くしても作業時間は変わりませんでした。
これはN2システムの予熱効果(熱風によるワークの予熱)です。
予熱により急激な加熱をやわらげ設定温度も低くできるので、熱の弱い部品への負担も軽減します。