こて先選択ガイド

こて先選択ガイド

白光が提案するこて先のサイズ(太さ)の選び方

ワークにぴったりの「こて先サイズ(太さ)」は、何を基準に選んでいますか?
はんだ付けをする場合、こて先の形状が決まったら次に迷うのがサイズ(太さ)です。皆さんは、ワークに対してどんなサイズのこて先を選んでいますか?

ワークに対して適切なサイズ(太さ)を選ぶと、以下のようなメリットが得られ、
「はんだ付け環境」が向上します。

こて先サイズ1つではんだ付け環境が向上します!

■ワークに効率良く熱が伝わるので、はんだがぬれやすくなる

■はんだがぬれやすくなると、設定温度を可能なかぎり低く抑えられる

■設定温度が低いと、こて先の酸化を抑制できる

■こて先の酸化を抑制できれば、こて先の寿命が長くなる

■こて先の寿命が長くなれば、コスト削減に!!!

では、T12シリーズのD型を例にして見てみましょう!


Step 2 できるだけ蓄熱量の多いものを選ぶ

例えば下記の写真、あなたならどちらのこて先を選びますか?先端のサイズはどちらも1.2mmで、ワークにぴったりのサイズです。

T12-D12
T12-DL12

同じこて先サイズでも、蓄熱量が違う。

T12-D12とT12-DL12の先端サイズは、1.2mmで同じですが、DL12の方が全体的に大きいことがわかります。これが蓄熱量の差となって、はんだ付け環境の向上に貢献します。

そのため、同じサイズでも可能なかぎり蓄熱量の高いこて先を選んでください。そこから、狭ピッチであるなどの様々な条件を考慮して、少しずつサイズをおとしてください。

蓄熱量の差は、温度ドロップの差で確認できます(温度比較グラフ参照)。温度ドロップが小さいと、設定温度を低く抑えることができます。必要以上に高くする必要はなくなるのです。そして、それは1回にかかる作業時間を短くすることが可能となり、ひいては1日の作業時間を短縮できることになるのです。
(T12シリーズなら高熱容量タイプもあり、Lタイプでは対応できない狭小ピッチにも使用可能。)

図面で実感しづらいサイズの違いも写真で見ると一目瞭然!この違いがはんだ付け環境を左右します。

T12-D12とT12-DL12 温度比較グラフ

■試験条件

試験方法ワークの温度が250℃に上昇するまでの5ポイントをはんだ付けした時間を測定
使用基板ベーク板
使用部品端子(外形φ8.5 内径φ4)
こて先形状T12-D12型とT12-DL12
設定温度360℃
使用はんだ鉛フリーはんだ(Sn-3Ag-0.5Cu) φ0.5

T12-D12とT12-DL12 温度比較グラフ

T12シリーズなら、通常タイプ(例:T12-D12)よりも蓄熱量が高い高熱容量タイプもあります。
T12-D12、高熱容量タイプ(T12-WD12)、およびT12-DL12の温度比較グラフ

■考察
蓄熱量の差が、温度ドロップ22℃という数値で違いがでました。 温度ドロップが小さいということは、同じ設定温度(試験条件の設定温度参照)にもかかわらず、作業時間の短縮(143秒-110秒=33秒)が可能となり、はんだ付け時間が短縮されたということは、こて先の酸化も抑えられるという結果になるのです。
鉛フリーはんだ対応製品に加えて、ぜひ、こて先のサイズもじっくり検討してください。そうすれば、いっそうのはんだ付け環境の向上が見込めます。

鉛フリーはんだ対応製品

鉛フリーはんだを使用するとなぜ、酸化しやすい?